9.東京都道307号 王子金町江戸川線(1)終点~金町駅入口
9.東京都道307号 王子金町江戸川線(全3回)
はじめに
都道307号は江戸川区の都道450号 新荒川葛西堤防線と北区の国道122号を結ぶ、延長約20kmの主要地方道(特例都道)です。この路線は長距離で、沿道や道路状況も変化に富んでいるため、3区間に分けて路線情報と完走レポートを掲載します。終点からの完走であるため、説明上の地名や道路状況の変化の順序が異なります。今後起点からの徒歩での全線完走を予定しており、徒歩の完走レポートは(1)~(3)の番号を逆に振り作成します。
区間と概要(リンククリックで記事に移動)
- (1)終点~金町駅入口(国道6号交点):東京都通称道路名に「柴又街道」の通称名がある区間。1960年代に整備された箇所がある比較的新しい道路で、江戸川区、葛飾区内の市街地を連絡する、直線的な経路が特徴的である。延長約9.5km。
- (2)金町駅入口~西新井大師前(都道318号交点):国道や都道と重複する3つの区間と、単独区間の屈曲した経路が特徴的である。特に足立区内で環七通り(都道318号)と長きにわたり重複していることは気づきにくい。重複区間を除いて道幅が狭い。延長約12km。
- (3)西新井大師前~起点:環七通りから分かれてしばらくの区間は、歩道が無くなり最も狭い区間となる。隅田川を越え北区に入ると拡幅用地が確保され、片側2車線以上確保された王子駅前付近までの道路改良が見込まれる。延長約5.5km。
撮影日時と完走方法
2018/6/22 8時半~14時頃(G→S)
徒歩、路線バスにより完走(配分は後述)
全体の経路(Yahoo!地図)
管轄
第六建設事務所(北区、足立区)
(1)終点~金町駅入口(国道6号交点)
古いようで新しい柴又街道。
【目次】
区間紹介
- 葛飾区北部の金町駅前を通る国道6号交点と、江戸川区東部、江戸川沿いの都道450号 新荒川葛西堤防線)を結ぶ区間は通称「柴又街道」となっており、23区東部の市街地の南北連絡路となっている*1。2014年に終点付近の約400mの区間が供用開始され、都道450号と接続した*2。この区間は終点以南の仮称「押切橋」による旧江戸川への架橋計画*3が関連する。架橋が実現すれば対岸の千葉県市川市 行徳駅周辺への交通が可能になり、利便性向上が見込まれる。また柴又駅付近に西に延びる支線があるが、かつて認定されていた「都道468号 堀切橋金町浄水場線」の経路を一部受け継いでいる(解説はこちら)。
- 全線にわたって歩道が設置された直線的な2車線道路であるものの、都道60号 市川四ツ木線、都道315号 御徒町小岩線(重複)との交差点以北は特に幅員が狭く、京成本線との踏切もあるため流れが悪くなっている。国道14号交点以南は比較的道幅が広く、病院や飲食店が集まる区間ではパーキングメーターが設置されていることがある。
- 北部は京成金町線と並走し、途中金町浄水場に挟まれる形となる。柴又駅付近は商店街があり人通りが多い。柴又駅以南も建物が密集しており、様々な業種の店舗や商業ビルが見られる。南部にある大規模な公園篠崎公園(B地区)に並行する区間は開通時期が1970年代であり、「街道」でありながら道路の開通自体は比較的新しい*4。
撮影日時と完走方法
2018/6/22(G→S)8時半~10時半頃
徒歩:終点周辺(約1.5㎞)、JR小岩駅東側周辺(約1㎞)、国道6号交点周辺(約100m)
バス(京成バス):江戸川区南篠崎町4丁目~南小岩3丁目(約3㎞)、江戸川区西小岩5丁目~葛飾区金町3丁目(約3㎞)
経路(Yahoo!地図)
管轄
第五建設事務所
完走レポート【江戸川区 都道450号交点(起点)~ 葛飾区 国道6号交点 金町駅入口(終点)】
1.架橋予定地から京葉道路へ
*1:『東京都道路現況調書 平成29年度』,東京都建設局道路管理部
*2:「開通しました。都道307号柴又街道、、の末端(江戸川区) :放浪者の平日」
https://s.webry.info/sp/ogihima.at.webry.info/201402/article_22.html
*3:市川市|会議録 鈴木祐輔道路交通部長 http://www.city.ichikawa.lg.jp/cgi-bin/kaigi.cgi?filename=kaigi_150312.txt&count_c=103 2019年3月5日情報取得
*4:「今昔マップ」より