【番外編】都道159号 豊田高幡線 ~西側の「廃止区間」を辿る~
区画整理で消えた道、水路沿いを行く道。
【目次】
はじめに
今回は前回記事の番外編として、都道159号 豊田高幡線の起点周辺に残されている「2002年に廃止された区間」の探索記録を作成しました。
2018年5月に行った探索の前に、「日野市認定路線網図」を参考にして2001年まで認定されていた経路の推測を行いました。以下に経路推定の過程と結果を掲載し、探索の記録につなげていきます。
経路推測の過程と結果
八王子・豊田探訪【前編】とある都道の謎... - 道とまち 研究ブログ
より
東京都道159号豊田高幡線(とうきょうとどう159ごう とよだたかはたせん)は、東京都日野市豊田の東京都道155号町田平山八王子線交点から、日野市高幡の東京都道41号稲城日野線交点に至る一般都道である。
起点は先述の通り「日野二小(現豊田小)東交差点」である。Googlemapで見てみると...
起点に交わる道、都道じゃない件…
一番橋に続く道は日野市認定路線図を見ても、市道だった(幹Ⅰ-11の表示あり)。
しかし、グーグルマップどころか、地理院地図もこの交差点から都道の表記がされていた。一体なぜなのか?そこで困ったときの「日野市認定路線図」。
やはり、起点は都道155号線との交点になっているように見え、つじつまが合う。
ズームアウトでWikiに示されている位置も確認。
日野市認定路線網図に加筆(http://www.city.hino.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/005/268/20170725-172426.pdf 2018年6月21日情報取得)
日野市認定路線図がいつ作成されたのかは分からないが、この図の方が信頼性があるものとした。
その後、前回記事にも掲載したハルニチ氏のツイートにより、この推測した経路が2001年までの都道159号であったことが分かりました。また、「日野市認定路線網図」が2002年以前の情報であることも判明しました。
推定される経路(Yahoo!地図)
撮影日時と探索方法
2018/5/25 12時頃(S→G)
徒歩:全線
探索レポート【旧都道155号交点 (起点)~ 「一番橋北」交差点付近(約1800m)】
1.廃止区間を歩く~認定当時の起点の位置~
※起点に接する、東側に膨らんだ市道は都道155号の旧道である(今昔マップ参照)。
2.廃止区間を歩く~丘の上の住宅街~
3.廃止区間を歩く~消えた都道区域~
「今昔マップ」によると2000年代より図書館北側で区画整理が始まり、かつての都道の区域が一部消滅したことが判明した。
区画整理による道路区域の改変が行われたのは、かつての図書館前のバス停までだったと推測される。
4.廃止区間を歩く~水路の側を進む道へ~
続きの現道の様子は、前回の記事をご覧ください。
おわりに
廃止区間は住宅地を進むため、全体的に道幅が狭い。その中でも住宅地の区画整理により消滅した区域や、古くからの水路と並行する様子が見られ、変化に富んだ沿線風景だったことがうかがえる。
日野バイパス延伸事業や周辺の土地区画整理事業が完了した暁には、廃止区間も改良を経て再び都道159号の区域に追加される可能性があるため、今後も情報収集を続けていきたい。
閲覧ありがとうございました。